第十三回・ラーメンを食べる

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深セン見たまま・珠海編 第13回 <ラーメンを食べる>
平成18年1月18日  15期 後藤 卓


<言葉の壁>
 
日本に戻ると「中国語は、かなりお出来になるのでしょうね」時々聞かれますが実はほとんどダメなのです。「トイレはどこですか?」、「ビールが飲みたい」程度は何とかなるのですがそれ以上はなかなか進歩しないのです。仕事の関係では周りに日本語通訳が配置されているので下手な中国語を使うとかえって邪魔になることもありますが、実態は私の努力不足でしょう。これではイカンと深く反省はしているのですが・・・
 
私を含め日本人は語学力(会話力)が劣っているように思われます。職場に英語で電話がかかって
来たとします。現地の従業員は私から見ても怪しげな発音と単語を並べてしかし「取り次ぐ」とか「後で
担当に回答させる」とか何とか処理してしまうのです。私だって多分彼女たちより多くの単語を記憶して
いるはずなのですが、もし受話器を取ったら頭の中が"真っ白"になる恐れが十分あります。
 
先日近くの超級市場(スーパーマーケット)といっても小さな雑貨屋に行きビンビールを購入しました。
キリンビールが出資する海珠ビールです。大瓶一本たった3元、ペットボトルに入った飲料水より安い感じです。2本買うつもりでレジに持っていくと、レジのオヤジがしきりに何か話しかけてきます。

私が理解できなくて肩をすぼめて見せるとオヤジは突然「イフ ユー バック ディス ボトル アイ ウィル リターン サム マネー」空ビンを戻せばビン代を返すと言ったのです。突然の展開にびっくりした私は英語で切り返すことも出来ず「ミンパイラ」(わかりました)と答えるのが精一杯でした。 情けない


「果物屋」  ライチを買った市場の店 ただし季節はずれていて冬の撮影です

夏になる少し前市場へ「ライチ」を買いに行きました。楊貴妃が好んだといわれるこの果物、いろいろな
種類が並んでいました。緑色の種類が美味しいと聞いていたのでそれらしい種類を指定しました。ピンポン玉に近いほど大きく高級品でした。支払う時店員に10元(シークアイ)と言われたのですが私は4元(スークアイ)と聞き違えてしまい4元を渡そうとする、・・・彼女は一生懸命説明しているのですが私がなかなか理解しない・・・これを見ていた隣の店員が叫びました。
 

「テン マネー!」私も瞬時に理解できました「オー イエース テン マネー!」 購入したライチーは大きくてほのかな甘みがあり絶品でした。その上食べきれないほどの量がありました(日本円で150円ほどです)それにしても「テン マネー!」の鮮やかなこと、お見事と言うしかありません。


「ライチ」   購入したライチ 部屋で撮影

しかし日本人には筆談という切り札があるのです。地元の小さな拉面(ラーメン)店にて入りました。
面白い麺の作り方をしていましたので紹介します。小麦粉の練ったものを縄跳びのように振り回しソーメンのような細い麺を作るのです。


「麺を作る」  小麦粉で練った材料を振り回して伸ばしている場面

まず小麦粉の練った材料を両手で引っ張って伸ばします。それを両手で縄跳びのように回転させて
(写真)ある程度伸びたところで左右の手をスッと寄せると材料は中央からクルクルと縄のようによじれて半分の長さになります。これをまた両手で持ち替え引っ張り回転させます・・半分に折っては伸ばし・・
半分に折っては伸ばし・・10回ぐらい繰り返したでしょうか。この工程が終わると直径5cm 長さ60cm
ほどの棒状の材料が出来上がります。余分な部分は切り捨て、粉を振って麺を作る工程になります。
左右の手で持ち、伸ばして半分に折りたたみ伸ばして半分に折りたたみ・・・7回繰り返します。
 

粉が振ってあるので材料はくっつかず直径1mmほどの細い麺になります.最後は余分な部分を切り捨て1x2x2x2x2x2x2x2=128本の麺ができるわけです。。これが一人前、店の前においてあるドラム缶のような鍋の湯にさっと通し、どんぶりに入れスープをかけ牛肉と香味野菜を載せて出来上がり。あっさりした味でけっこういけます。


味はあっさり、少し塩がきついかも 割り箸は立派

たったの4元(60円以下)汗をかきながら食べていると、麺を作っていたオヤジが来て扇風機の近くの
テーブルを勧めてくれました。こんな小さな店に日本人が来るのが珍しいのでしょう。私の前の席にどっかり
座り、私が食べたりスープを飲んだりしているのをじっと見ています。

やがて我慢しきれなくなって声をかけてきました「うまいか?」・・「うまい!」ここまでは何とかわかりました。
後は理解できず、たぶん訛りもある。オヤジは紙を持ってきて文字を書きます、何とか意味は理解でき
ます。以下は筆談です「日本にラーメンはあるのか?」・・「もちろん、いろいろな種類があるぞ」・・「それは
すごい、麺は小麦粉で作るのか?」・・「然り」・・「どのようにして麺を作るか」・・「材料を棒で平らに伸ばし
包丁で切る」(これは正しくはないが仕方がない)・・「ナルホド」・・この程度の会話なら筆談と身振りと
怪しい中国語のチャンポンで何とかなるのです。しかし時間も手間もかかります。こんな私に付き合って
くれるのは中国ならでの余裕と奥の深さでしょう。

 
もし逆に変な日本語を操る中国人が東京のラーメン屋に入ったら・・・商売の邪魔と追い出されるかも
知れません

・・・珠海@後藤・・・

 

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