第十一回・ついに病院へ

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深セン・見たまま第十一回ついに病院へ」
15期13組 後藤卓


平成17年8月31日

朝から少し体がだるいと感じていたのですが、午後を過ぎると職場のソファに横になったままになってしまいました。多分ここ数日フェリーに乗って出張したりして無理をしたせいでしょう。そういえばフェリーの冷房が効きすぎていました。ホテルにタクシーで帰るにしても何かを食べるにしても かなりエネルギーが必要で
今の私には難しいことです。

仕方がないので日本語のできるFさんに付き添ってもらって、近くの病院で診察してもらうことにしました。病院は近くの宝安中医院、タクシーで5分程度の距離で、かなり大きな規模です。宝安区内にはいくつかこの程度の病院があるそうです


診察を受けた宝安中医院

 

受付で10元支払い登録します(身分証明書やパスポートなどは要求されなかった)。受付票を持ち診察室に移動します。ほとんど待たされることなく医者の問診があり(Fさんの通訳付)体温を測ったり、いつから具合が悪くなったかとか、咳は出るかなど日本とほとんど同じ内容です。年齢も聞かれました。書類にはなぜか5歳ほど若く記入されていましたが、Fさんの手前[さば]を読んだわけではありません。ホントですよ。その場で診断書と薬の処方箋をもらい、受付に戻り料金と薬代を支払います。金額は
診断料、レントゲン代、薬代で70元程度。支払い証明書を持ち薬剤部へ行くと薬を出してくれます。 


持ち帰った薬 抗生物質や胃薬などの飲み薬のほか点滴用のアンプルもある

医者が使用する注射液や点滴用の薬剤もここで手渡されます。その薬剤を持ち今度は治療室に移動です。窓口に点滴用の薬剤を提出し(翌日分は持ち帰る)部屋で待機します部屋には10組以上の患者が椅子に腰掛け点滴を受けています。みんな家族や友人が付き添い、面倒を見ているようです。
カップラーメンやカップおかゆ?を食べながら点滴を受けている人も何人かいました。飲食の制限は無い
ようです。

しばらくすると「ホートン」(後藤の中国読み)と呼ばれたので前のカウンターまで進み看護婦さんに点滴の針をセットしてもらいます。針は何の躊躇もなくブスリと射し込み手馴れた様子、でかいガラス瓶に入った点滴液は自席まで看護婦さんが運んできて点滴用スタンドに下げてくれました。後はひたすら点滴が終わるのを待つのみ、周りには両親に付き添われた女の子、若いカップル、友人と一緒の若い女性など、みんな我々に興味があるようす、日本人のオジサンと中国女性の組み合わせ、誰が見ても違和感があるのでしょう。


情けない顔の私、まだ点滴が効いていない?

若い女性が声をかけてきました。「日本人ですか?」と、Fさんが「そうだ」と答えています。これをきっかけに周りからいろいろと質問がありました。「日本は今桜が咲いていますか?」、「富士山は夏でも雪があるのですか?」など他愛のない話題ばかり(もちろんFさんの通訳)でしたが日本人の私に興味を持ってくれたようです。

私の中国語力を試すとかで「イー、アール、サン、スウ・・・・」と10まで唱えさせられもしました。点滴の
効果が出始めたのか私もだんだん調子に乗ってしまい、先日覚えたばかりの漢詩 孟浩然 「春眠暁ヲ覚ズ・・・」を中国語で暗誦しました ムン・ハウラン「チュンミエン プウジュエシャオ・・・・」。あまりの下手さ図々しさにFさん赤くなって下を向いていました(Fさんゴメン)しかし周囲には受けたようで中学生の
女の子は「70点!」と評価してくれました。


Nさんと友人 右がNさん、どちらも大学生

最初に声をかけてくれた女性Nさんは大学生で友人に付き添われていました。彼女とはいろいろ話をしました、彼女の友人が日本に留学しているそうで「日本語がうまくないのでいじめられている」と一言漏らしたのです。一瞬だけ彼女の顔が曇り、すぐににこやかな顔に戻り話を続けたのですが、私は日本人としてそれを否定する自信もなく、お茶を濁してしまいました。

 
病院には3回通いました。毎回2時間以上かかったのでFさんは計6時間以上付き合ってくれたことになります。
 
最後の帰りのタクシーの中でFさんが飼っている猫の話になりました。偶然にも日本の我が家の猫と同じ赤トラです。雌、雄の違いはあるけれどFさんの猫はおとなしく、我が家の猫は威張っています。そのことを伝えると「飼い主に似たからでしょう」、私が少し茶化して「人間の方が猫に似ることもあるんじゃない」などと言うとFさんしばらく沈黙して「中国では血のつながりの無い親子でも一緒に生活していると似てくると信じられています」とぼそりと言ったのです。私はそのような例を多く生み出さざるを得なかった中国の歴史そして日本人孤児のことなどが一瞬頭を駆け巡りました。
 
※ 医療費については現在手元に資料が無いので記憶で書いています。後ほど正確な金額を報告します。

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実は私の職場が引越しました。今までの香港に隣接する「深セン」地区からマカオに近い「珠海」です。「深セン見たまま」の題名変更も考えたのですが、せっかく小川監事が考えてくださった由緒?ある題名を変えるのも忍びなく、そのまま細々と続ける事にしました。今後もよろしくお願いします。

私の滞在しているホテルのすぐ近くの公園からマカオ側を撮ったものです
川を隔てた(海?)向こう側がマカオ、手前の監視所が中国です。

後藤@珠海
 


平成17年9月4日 追加

9月1日は現地スタッフ2名をつれて広州市に行きました。生産管理システムのセミナーに参加するためです。

参加者約20名ほどいましたが日本人は私と講師だけでした。それにしても主催者側のスタッフたちの日本語のうまいこと。また参加者たちもそこそこ日本語ができ大変な意気込みでした。
 
写真は夕方広州市のシンボルのような5頭の羊の
石像前で写したものです。
 
私にはヤギに見えるのですが中国では羊だそうです。
岩羊、毛羊のように呼ぶらしい。

帰りのタクシーが大変でした3時間ぐらいかかりますが
日本なら長距離で喜ばれるのに、こちらでは運転手が渋るのです。夜間の長距離は危険が伴うかららしい。

なんとか出発したのに途中で白タクの運転手たちに5人ぐらいに取り囲まれ安くするから乗り換えろと大騒ぎ。
変なおばさんまで出てきて大混乱。

大体タクシーの運転手がわれわれを乗せたくないので
発進させて彼らを振り切ることをしない。

やっと発進したと思ったら追跡されて前に回りこまれてまたストップまた同じ繰り返しで結局1時間ほどロス。その後は順調に走ったのですが宿に帰り着いたのは夜中の12時に近かったです。

 

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